ホーム     ギャラリー                    画像をクリックすればギャラリーに戻ります                         2008.10.25更新
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DRAGON  KING TIGER
               BULGE  1/35   [6254]

1944年 ラ・グレーズ北方リュイ付近にて燃料切れで破棄されたSS第501重戦車大隊の204号車。
タミヤの箱絵でお馴染みの車両です。

※今回製作したのはドラゴン社バルジの再販品です。

※砲塔がリニューアルされ、コーティングされた製品と同様に近接防御兵器のパーツが付属していますが、問題はコマンダーズキューポラの周囲に溶接跡がモールドされていることです。
初版品にはなかったのですが何故つけてしまったのか謎です。


※コーティングのない後期タイプなので取り敢えず削り落しました。

※側面フェンダーは実車写真では外れていないと思います。ですが訳があり一枚外しています。

※資料は殆ど持っていないのですが、写真のある車両は装備品の有無、車体の損傷、マーキング、迷彩パターンに至るまでを判る範囲で当時の姿を再現したいと考えています。
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車体ナンバーはいつも通り手書きですので歪みが出てます。
迷彩塗装のパターンは出来るだけ実車に近づけています。白黒の写真でパターンを判断するのは難しいものがあり限界を感じます。

※この車両はワイヤーロープとクリーニングロッドの装着金具類はエッチングパーツを使わず、全てプラ材で製作しています。何故かというと実際に基部は無垢の金属ですから箱組みのエッチングでは違和感があることに気が付いたからです。


※溶接跡は今までラッカーパテで再現していました。今回は手法を変えて、細いプラ材を貼り付けヒートペンで溶接跡を再現しました。

※ヒートペンは慣れてくれば、一箇所ずつラッカーパテを盛って溶接跡を再現するよりは、一気に全ての溶接作業が終わりますので、大変お薦めです。
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キングタイガーは大きな車体と重量のため動きが鈍く、すぐトラブルを起こし走行不能になります。パンサーは見た目も若いお兄さんといった感じですがキングタイガーは私のようなオヤジみたいに感じていました。

※でもこの写真を見て下さい。近所の腕白坊主みたいな顔つきに見えませんか。
実際にはドイツ軍車両の中では末っ子みたいなものですからキングタイガーは若いんです。

※キャタピラが少したるんだ様に見えます、でも問題ないのです。
ちょっと贅沢してモデルカステンの可動キャタピラに交換していますし、この車両にはギミックを追加していますから。

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車体前方機関銃架の周り・ペリスコープガードの両脇に溶接跡を再現。
ペリスコープはまだレンズ部分をマスキングしたままです。

※ここまで拡大すると溶接跡が荒い仕上げに見えます。実車はもう少しペタっとした仕上げです。

※師団マークはティガーⅠからの流用です。実際の大きさだと殆ど判らないのですが、こうして見ると貼り付けたのが一目瞭然ですね。

※もともと肉眼で見える範囲で製作をしていますので拡大すれば荒がでるのは当然の結果です。

※一時期ヘッドルーペを使用したこともありましたが目の疲労が激しいので今は殆ど使いません。

※同年代や年下の仲間達が老眼で悩んでいますので、裸眼で作業できることは本当に幸せなことだといつも思っています。
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砲塔右側の車体ナンバーは後方にずらして記入しています。
実車写真を見ると左側は砲塔中央に記入されています、右側だけがずれているようです。

※右側フロント角のフェンダーが外れています。
この車両だけではなく右フェンダーを破損しているキングタイガーが多いと思います。
左ハンドルの大きな外車ですから右側をよくぶつけるのでしょうか。


※迷彩パターンのラインが滑らかでないのは一日で迷彩塗装を終わらせるというハードスケジュールのせいなのか?私の腕のせいなのか?自分では分かっているのですが判定はお任せします。

※車載機銃はコーティング車両から流用し可動式にしています。



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塗装の第一段階がなんとか終了したところです。
フェーディングやチッピングはジオラマに仕立てる際に施すのが良いと考えていますので殆ど行いません。
プロのライターではありませんから原稿の締め切りもないですしね。

※最近チッピングを激しく施したり錆びだらけの作例を良く見かけます。
でも実際一年足らずの間で、錆び止めに迷彩塗装を施した戦車の塗膜にそんなに錆が浮き出すのでしょうか。


※私は少しやり過ぎのように思っています。
それから迷彩パターンやコーティングをすごく計算して綺麗に製作している模型を見るとなんとなく違和感を感じます。

※私の場合は綺麗に仕上げたくても不器用でそんな芸当はできないし、チッピングなど面倒なので後回しにしています。

※でもそんな私の作品を友人は、今まで見てきたどの作品よりリアルに感じると言ってくれます。
その友人は名の知れたライター達と作品を作っていたり知り合いだったり、今は**誌のスパーパイザーをしている**のサイン入りティガーⅠを所有していたりの人なので、なんだか恐れ多くて絶対に反論は致しません・・・(汗)
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左側フェンダーを一枚外した理由がここにあります。
4台目まではキット付属のマジックトラックを使用していました。

※3台目が完成し4台目上部の製作に入る時、何故か急にサスを可動にしてモデルカステンの可動キャタピラをつけたくなりました。

※と言うことで4台目をパスして5台目の製作に入りました。

※サスはビス止めにしバタバタしない様に少しきつめに絞めています。

※起動輪は回転、誘導輪も回転しアームがスイングします。

※可動式にしたのを見せたくてサイドカバーを一枚外したと言うことです、プロトタイプだから出来ることで本番ではこうはいきません。

※キングタイガーは鉄道運搬時と一部の車両を除き、キャタピラが二枚一組のツインタイプなので、誘導輪のアームがスイングするとテンション調整が楽です。


※4台まとめてマジックトラックを装着しテンション調整で苦労した結果、実車と同じように誘導輪をスイングさせるのが一番楽だということが判りましたので、今後サスやキャタピラが固定でもこの方法で製作していきます。
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砲塔後部ハッチ内部は仕上げ塗装をまだしていません。
この部分はジオラマ製作時に開いた状態にするかも・・・と想定してピストルポート銃栓もロックレバーを動かせば外れるようにしています。

※防護用金網はあえてダメージ表現はしていません。

※ここまで出来ているのに何故完成させないのかと思う方もいると思います。

※それには理由があるのです。
私は不器用な指先のトレーニングのために小学校二年生の時からプラモデルの製作をしています。
※トレーニングの甲斐があったのか?中学二年の頃から模型屋さんで完成品販売をしていました。完成品を売ってはまた作るの繰り返しはトレーニングに打って付です。しかし自宅に置いてある、お気に入りの完成品も親戚の叔父達がお小遣いと交換に持って行ってしまう

完成品が何も無いより、未完成品でいいからコレクションとして所持していたいと思ったのは高校を卒業した頃でしょうか。

※未完成品だから売る事も差し上げる事も出来ない!それがお断りのセリフになりました。

※実際には物作りの上で完成したなどと言える自信家は数少ないと思います。物作りに終わりはないですからね。
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砲塔前部のクローズアップ。防盾は後期タイプを使用しました。

※防盾やベンチレーターカバーの鋳造肌再現はラッカーパテに顔料を混ぜて塗りつけます。

※防盾の後ろ砲塔前部の主砲を通す穴の周り、円形の出っ張り部分の周囲に溶接跡を再現、しかしながら完成してしまうと殆ど目立ちません・・・(落)

※実際には目立つ場所だけ作業をすればいいのでしょう。しかし車体内部を作り込んでいる訳ではないので、せめて外観だけでも実車に近づけたいと考えています。

※資料を見れば見るほど作業工程が増えて行きます。知らなきゃ良かったなんて思う時もありますが、今回は装甲板の切断面を全てそれらしく加工しています。

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車体後部の様子。シャックルは外した状態にエキゾストパイプに異物混入防止のピンを接着する。

※シャックル取り付け金具の蝶ねじが下の段は取れてしまっていますね。
たぶん作業中にマスキングテープにでもついてしまったのでしょう、手直ししなければ・・・(汗)

※蝶ねじと言えば皆さんは何を使っているのでしょう?私は色々試して見たのですが、モデルカステンの物が形状的に一番だと思います。
残念な事に別売りがないので何かのセット物を購入しなければなりません。

※アベールのエチングも良いのですが裏側がのっぺらぼうです。

※ドラゴンヤークトパンサー等の蝶ねじパーツも羽根の部分を薄く削れば見た目はOKですね。
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クリーニングロッドはまだ色をおいただけで仕上げていませんので塗り残しが見えます。

※クリーニングロッド取り付け金具は台座も含め全てプラ材で加工。

※燃料タンク通気パイプ前側の先を防護用金網の枠を一部カットして出ています。
実際にどうだったのかは不明です。


※細部については資料を見ても中々答えが出ません。
自分なりにアレンジして仕上げていくしかありませんね。


※塗装の塗り残しやはみ出しは、実物大だと殆どわかりません。
コンテストに出品する、または販売目的で製作するのなら別ですが、楽しみで模型製作をしているのならこれでも充分だと思います。

※作る前から完璧さを求め、中々製作に踏み切れないでいる仲間達が結構います。

※そんな仲間達もこのレベルでHPに掲載しているのを見ればやる気が出るかもしれませんね。


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同じくワイヤーロープも仕上げ塗装がまだです。以前は完全な金属色に塗っていたワイヤーロープですが、実際には迷彩色にて塗装され剥がれた状態が一番リアルなのかもしれませんね。

※ワイヤーロープが下に撓んでいます。
ここに兵士が足を掛けて車体上部に登ろうとしている写真があるので、いずれはフィギュアをセットしたいと思っています。
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この角度で写真を撮ると長い剣のような主砲がいかにも強そうに感じます。
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砲塔上部に付いていたコマンダーズキュウポラ溶接跡を削り落したので、キュウポラが一段低くなり見た目もよくなりました。

※図面と比較するとこれで正解だと思います。

※キュウポラが高いままだと何だかデコレーションケーキが乗っているように見えてしまうのは私だけでしょうか。


現在、予備キャタピラを制作中ですので、近い内に完成した写真をアップできればと考えています。

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